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01_「Pixie, Pixie」(アルバム:Neo Wave)
Shilver Sun Pixie, Pixie[52_2021/11/28]
■曲名:Pixie, Pixie ■アルバム名:Neo Wave ■アルバム名邦題:ネオ・ウェイブ ■動画リンク:「Pixie, Pixie」
セカンドアルバムからの選曲です。 前作よりセールスが低下し、全英アルバムチャート74位止まりでしたが、私はこのアルバムが最高傑作だと思っています。 おそらく彼らも相当の自信を持っていたことでしょう。 「Neo Wave」つまり「新しい波」というアルバム名を付けるぐらいですから。 音楽の仕事が難しいのは、たとえ音楽が優れていたとしても、結果が伴わないケースがあることです。 改めて聞きなおしましたが、なぜ売れなかったのか、私には全く理解できません。 セールスで苦戦したせいか、1998年のリリース後、次のアルバムが出るまで7年もかかっています。 7年間は大変だったことでしょう。 なんとか継続してくれて良かったです。

02_「Captain」(EP:You Are Here)
Silver Sun - Captain[214_2019/10/04]
■曲名:Captain ■EP名:You Are Here ■EP名邦題:ユー・アー・ヒア ■動画リンク:「Captain」
彼らの特徴は、とにかく良い曲ぞろいだということです。 ジャンル的にはパワーポップに分類されるでしょうが、このジャンルは特に曲の出来が評価を大きく左右します。 キャラクター性や個性よりも、キャッチーさが求められると言っても過言ではありません。 その点このバンドは、ジェームス・ブロード(James Broad)という優れたソングライターがいました。 たとえばこの曲などはいかがでしょうか。 若干メロコア気味ですが、キャッチーなことこの上ありません。 私が昔クラブでDJをしていた頃、時々この曲をかけていました。 このバンドの曲は他のDJもよくかけていましたが、この曲は被らないのが良かったんですよね。 ちなみにウィキペディアでこのEPは、B面曲集と記載されていますが、この曲は前身バンドの頃の曲のようです。 同じようなEPはもう一枚「B Is For Silver Sun」があって、そちらもおすすめです。

03_「Lava」(アルバム:Silver Sun)
Lava[18,895_2017/11/19]
■曲名:Lava ■アルバム名:Silver Sun ■アルバム名邦題:シルヴァー・サン ■動画リンク:「Lava」
彼らの一番売れたシングルは「Too Much, Too Little, Too Late」で、ファーストアルバムでは「Golden Skin」が一番ヒットしています。 しかし当時のパワーポップ系のクラブでは、この曲が一番かかっていた印象があります。 そのせいか、私はこの曲が彼らの代表曲だと思っているところがあります。 このファーストアルバムは、ナイジェル・ゴッドリッチ(Nigel Godrich)が、プロデュースを手掛けています。 レディオヘッド(Radiohead)の名作「OK コンピューター(OK Computer)」のすぐ後、このアルバムのプロデュースに取り掛かっています。 おそらく相当期待されていたのでしょう。 実際にこのデビュー作は全英チャート30位を獲得して、新人バンドとしては順調な滑り出しでした。 またこのバンドは、日本で評価されていたことも忘れてはいけません。 実は日本のアルバムチャートでも、60位まで駆け上がっています。

04_「Garlic」(アルバム:Disappear Here)
Silver Sun - Garlic[3,997_2010/07/09]
■曲名:Garlic ■アルバム名:Disappear Here ■アルバム名邦題:ディスアペア・ヒア ■動画リンク:「Garlic」
このアルバムではバンドではなく、ジェームス・ブロードのソロ・プロジェクトになりました。 前作はセールス的に伸び悩み、彼らは所属していたポリドール(Polydor)から契約を解除されてしまいました。 このアルバムは、Invisible Hands Musicというインディレーベルからリリースされています。 つまり1人で、インディレーベルから出直したことになりますね。 しかし音楽的には、好調を維持しています。 彼らの音楽は特にコーラスに特徴があって、サーフ系パワーポップみたいに言われることがあります。 この曲でも鼻に抜けたようなコーラスが特徴的ではないでしょうか。 イントロは微妙にクワイエット・ライオット(Quiet Riot)の「カモン・フィール・ザ・ノイズ(Cum on Feel the Noize)」っぽいですが。

05_「I’ll See You Around」(アルバム:Neo Wave)
Silver sun- I'll see you around.wmv[31,981_2011/01/19]
■曲名:I’ll See You Around ■アルバム名:Neo Wave ■アルバム名邦題:ネオ・ウェイブ ■動画リンク:「I’ll See You Around」
ソングライティングの才能を感じさせてくれる曲です。 少しビートルズっぽいと感じる人もいるかもしれませんが、実際にかなり影響を受けているようです。 彼らは元々Sunという名前のバンドでした。 その後、ビートルズが元々シルバー・ビートルズだったことにちなんで、シルヴァー・サンに改名したんだそうです。 ただ彼らの音楽には、他にも1970年代の音楽の影響を感じます。 この曲のコーラスなども、クイーンやELOみたいではないでしょうか。 他の曲ではグラム・ロックっぽい曲もありますし。 古く懐かしいポップセンスを、ハードなギターでパワーポップ風に味付けしています。 その品質がとても高いことが、彼らの特徴でした。

06_「Facts of Life」(アルバム:Dad’s Weird Dream)
Silver Sun - Facts of Life[2,564_2011/07/02]
■曲名:Facts of Life ■アルバム名:Dad’s Weird Dream ■アルバム名邦題:ダッズ・ウィアード・ドリーム ■動画リンク:「Facts of Life」
4枚目のアルバムからの選曲です。 前作ではジェームスのソロ・プロジェクトでしたが、このアルバムからはまたバンドに戻っています。 クレジットを確認したところ、昔のメンバーが戻ってきていました。 彼らは大手のレコード会社からリリースされた最初の2枚が、名盤として名高いのですが、その後も質は落ちていません。 このアルバムの後も「A Lick and a Promise」「Switzerland」という2枚をリリースしていますが、どれも傑作と言っていい出来です。 さてこの記事は追悼目的で書きました。 先日ジェームス・ブロードが、癌で亡くなったというニュースが入ってきました。 冥福をお祈りいたします。 【2022年6月22日 加筆修正】 彼らことをもっと知りたい方は、シルチョコかおるさんが運営してしているブログやSNSをチェックしてみてください。 ファンサイト(ブログ):シルチョコ Twitter Instagram バンドの中心人物を失ったにも関わらず、今もSNSで彼らの情報を発信しているようですね。 シルチョコかおるさんはイギリス在住の日本人の方で、日本では入手が難しい情報もご紹介しています。 ぜひこの記事と合わせてご覧ください。 私はシルヴァー・サンを風化させまいと思って、この記事を書きました。 風化させないどころか、あわよくば再評価を狙いたいと思っています。

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