01_「Carnival」(アルバム:Life) The Cardigans - Carnival[5,454,728_2015/12/08]
■曲名:Carnival
■曲名邦題:カーニヴァル
■アルバム名:Life
■アルバム名邦題:ライフ
■動画リンク:「Carnival」
この曲を知らない人はいないかもしれないというぐらい、とても良く知られている曲です。
普通に生活しているだけで、耳に入ってきますし。
この曲がリリースされたのは1995年ですから、かれこれもう25年が経過しているのですね。
「オースティン・パワーズ(Austin Powers)」のサントラに使われたり、日本でも度々CM曲として取り上げられています。
カバー曲も数多く、2010年代に入ってからもいくつかカバーされています。
私は「Tribute to the Cardigans」に収録されているImmediateのカバーバージョンが好きですが、残念ながらYoutube音源が見つかりませんでした。
もうクラシックと呼んでも差し支えないでしょう。
ちなみに「Carnival」とは、リオのカーニバルみたいなものを想像されるかもしれませんが、そうしたお祭りのことではありません。
移動式遊園地のことです。
「移動式遊園地がやって来た」というワクワクした気持ちと、恋愛のドキドキ感を重ね合わせたような内容の歌詞です。
02_「Lovefool」(アルバム:First Band on the Moon) The Cardigans - Lovefool (Official Music Video)[84,729,179_2015/11/25]
■曲名:Lovefool
■曲名邦題:ラヴフール
■アルバム名:First Band on the Moon
■アルバム名邦題:ファースト・バンド・オン・ザ・ムーン
■動画リンク:「Lovefool」
誰のインタビューかは忘れましたが、昔スウェディッシュ・ポップのバンドのインタビューを読んだことがあります。
その男性は、スウェーデンと日本は生活水準や価値観が似ていると言っていました。
だから僕たちの音楽が日本でヒットしたのもうなづけるのだと。
確かにスウェディッシュ・ポップは、日本人の琴線に触れるものが少なくありません。
そこでスウェーデンの国民性を調べてみました。
以下のサイトの要約を引用しておきましょう。
1. シャイなスウェーデン人
2. 表情の変化が乏しい
3. 争いは避けたい
4. 個人主義
5. 男女平等
スウェーデン人・5つの性格と特徴。日本人はこうやって馴染もう
確かに日本人の特徴と似ているかもしれませんね。
さてこの曲は恋愛ソングですが、交際している男性に愛されていないと感じる女性が、男性に対して「愛しているって言ってほしい」と訴えている曲です。
だから「Lovefool」つまり「恋愛バカ」なんですね。
確かにこういうウェットな恋愛ソングは、JPOPの歌詞にもありそうではないでしょうか。
03_「Rise and Shine」(アルバム:Emmerdale) [630,972_2016/02/02]
■曲名:Rise and Shine
■曲名邦題:ライズ&シャイン
■アルバム名:Emmerdale
■アルバム名邦題:エマーデイル
■動画リンク:「Rise and Shine」
この曲はファースト・アルバムからの選曲で、しかもファースト・シングルです。
カーディガンズの歴史は、この曲から始まりました。
当時彼らが自分たちをどういう路線で売ろうとしていたのか、よく分かりますね。
さて今回は最初の3枚のアルバムに限定して選曲しました。
その後の彼らも悪くありませんし、むしろ普段使いで聞くならば、ラスト2枚の方がいいと思ったりもします。
最初は全期間で選曲しましたが、どうも前期と後期の曲のギャップが気になりました。
魅力の質が違うのですね。
違うバンドの曲を同じランキングに入れているような違和感がぬぐえません。
そこで思い切って、前期だけを対象にすることにしました。
もし今回の曲が気に入ったら、後期の「グラン・トゥーリスモ(Gran Turismo)」「ロング・ゴーン・ビフォー・デイライト(Long Gone Before Daylight)」「スーパー・エクストラ・グラヴィティ(Super Extra Gravity)」もチェックしてみてください。
より成熟した彼らの魅力が味わえます。
04_「Hey! Get Out of My Way」(アルバム:Life) Hey! Get Out Of My Way[101,533_2019/01/31]
■曲名:Hey! Get Out of My Way
■曲名邦題:ヘイ!ゲット・アウト・オブ・マイ・ウェイ
■アルバム名:Life
■アルバム名邦題:ライフ
■動画リンク:「Hey! Get Out of My Way」
このバンドの人気は、ボーカルのニーナ・パーション(Nina Persson)の魅力に負うところが大きいかもしれません。
彼女のようなタイプは、とかくバンドの添え物的だったり、華のある雰囲気担当みたいなケースがあります。
しかし彼女は型にはまったかわいこちゃんタイプではありませんし、それどころかコアなメンバーといった印象を受けます。
この曲の歌詞は、ニーナが書いていますし。
歌詞は、別れることにしたわ、邪魔だからそこをどいてちょうだいといった内容です。
もう私の進む道の視野に入ってこないでねなど、にべもありません。
実際この時期ぐらいから彼女は、自分の表現領域を拡大しようとしていました。
このバンドは次作「Gran Turismo」から、少し陰りを帯びた音楽性に変化しています。
その変化には彼女の意志も強く反映されているとのこと。
またア・キャンプ(A Camp)などのソロの曲を聞いても、実に多様な面を見せてくれる人です。
この曲は奔放なニーナの魅力が堪能できる曲だと思います。
05_「Your New Cuckoo」(アルバム:First Band on the Moon) The Cardigans - Your New Cuckoo (Official Video)[433,761_2013/09/16]
■曲名:Your New Cuckoo
■曲名邦題:ユア・ニュー・ククー
■アルバム名:First Band on the Moon
■アルバム名邦題:ファースト・バンド・オン・ザ・ムーン
■動画リンク:「Your New Cuckoo」
サード・アルバムからの選曲です。
このアルバムでは、ニーナが作詞で関与する曲が多くなりました。
前作「Life」では3曲に過ぎなかった彼女の作詞曲が、6曲にまで増えています。
その中でこの曲は特に、女性ならではの毒のある歌詞を提供しています。
この曲では、先程ご紹介した「Hey! Get Out of My Way」と同じく、ニーナの毒が強すぎるかもしれません(笑)
この曲の主人公は、元カレがある女性と一緒にいるところを目撃したようです。
男性は相手の女性をハグして、彼女の耳元で何かささやいている様子。
それについて、彼女は元カノの立場からこう思います。
何をささやいているのかは知っているよ。だって私はその言葉を聞いたことがあるから。
また甘い言葉で女をたぶらかしているのねといった感じでしょうか。
ちなみに「Cuckoo」とは鳥のカッコーのことですが、「正気ではなくなった状態」のことも指す言葉です。
しかも「愚か」というニューアンスもあって、そう考えるとかなり辛辣に感じられますね。
つまり「Your New Cuckoo」という曲名は、「新たにあなたに熱をあげている愚かな女」みたいな感じでしょうか。