03_「Cause We’ve Ended as Lovers」(アルバム:Blow by Blow) Jeff Beck - Cause We've Ended as Lovers[40,393_2011/07/05]
■アーティスト名:Jeff Beck
■アーティスト名カナ:ジェフ・ベック
■曲名:Cause We’ve Ended as Lovers
■曲名邦題:哀しみの恋人達
■アルバム名:Blow by Blow
■アルバム名邦題:ブロウ・バイ・ブロウ
■動画リンク:「Cause We’ve Ended as Lovers」
この人はジミー・ペイジ(Jimmy Page)、エリック・クラプトン(Eric Clapton)と並ぶ、3大ギタリストの1人です。
しかし他の2人が作曲にも才能を発揮したのに対して、ジェフ・ベックはあまり曲を書きません。
そのため誰かに良い曲を提供してもらわなければいけません。
その点この曲は最強です。
この曲のオリジナルは、スティーヴィーワンダー(Stevie Wonder)がシリータ(Syreeta)に提供した曲。
Syreeta – ‘Cause We’ve Ended As Lovers
さてこの曲ではスティーヴィー以外に、もう1人感謝を捧げている人がいます。
それはアメリカ人のギタリスト、ロイ・ブキャナン(Roy Buchanan)。
ロイ・ブキャナンの名演を引用しますので、興味のある方は聞いてみてください。
Roy Buchanan – The Messiah Will Come Again
ジェフ・ベックが影響を受けていることがよく分かります。
彼はこの後同じ路線で「Wired」「Jeff Beck with the Jan Hammer Group Live」「There and Back」を発表しました。
04_「What Mama Said」(アルバム:Who Else!) What Mama Said[11,453_2017/03/01]
■アーティスト名:Jeff Beck
■アーティスト名カナ:ジェフ・ベック
■曲名:What Mama Said
■曲名邦題:ホワット・ママ・セッド
■アルバム名:Who Else!
■アルバム名邦題:フー・エルス!
■動画リンク:「What Mama Said」
偉大なアーテイストは晩年に本質が表れるものです。
お金のために音楽をする必要がなくなっている場合も多いですし、名声は既に手にしています。
最も多いパターンは落ち着いたり、シブくなるパターン。
ブルースをカバーしたアルバムを出す人も少なくありませんが、おそらくセールスは二の次でしょう。
その点ジェフ・ベックは落ち着くどころか、更に攻める姿勢を鮮明にしました。
このアルバムではデジロックみたいですし。
この曲のメタリックな部分は、私の感じだと「ギター・ショップ(Jeff Beck’s Guitar Shop)」に収録された以下の曲の延長線にあります。
Jeff Beck – Sling Shot
私はハードロックをやっている時のジェフ・ベックが一番好きです。
05_「So What」(アルバム:Jeff) So What - Jeff Beck[104,607_2008/12/21]
■アーティスト名:Jeff Beck
■アーティスト名カナ:ジェフ・ベック
■曲名:So What
■曲名邦題:ソー・ホワット
■アルバム名:Jeff
■アルバム名邦題:ジェフ
■動画リンク:「So What」
こちらもヘヴィでメタリックな曲です。
同じアルバムから、もう1曲ご紹介しておきましょう。
Jeff Beck – My Thing
「So What」とは「だから何」という意味ですが、こんな言葉が似合うのは、マイルス・デイビス(Miles Davis)とこの人ぐらいです。
この曲のリズムも、ドラムンベースを太くした感じがしますね。
この人はジャズのソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)と同じ。
つまり自分が演奏する音の空間を広く確保したいタイプで、必ずしもベースは必要ではありません。
それどころかボーカルすら必要ありませんし。
しかし競合しないドラムは超重要です。
ジェフ・ベックはドラムとの相互作用によって、最高のパフォーマンスを発揮できる人だと思います。
10_「People Get Ready」(アルバム:Flash) Jeff Beck, Rod Stewart - People Get Ready[8,530,413_2013/06/21]
■アーティスト名:Jeff Beck
■アーティスト名カナ:ジェフ・ベック
■曲名:People Get Ready
■曲名邦題:ピープル・ゲット・レディ
■アルバム名:Flash
■アルバム名邦題:フラッシュ
■動画リンク:「People Get Ready」
この人のギターは主役感が半端ありません。
ボーカルは不要と感じさせる、稀有なギタリストでした。
この人は主役を張れるギタリストですし、そのためインストが似合います。
偉大なギタリストであっても、ボーカルがあった方が良いタイプと、なくてもいいタイプがあります。
たとえばキース・リチャーズ(Keith Richards)は同じ位偉大だと思いますが、やはりボーカルがあった方がいいと感じます。
もちろんリフ・タイプとソロ・タイプの違いはありますが。
彼は組織力重視のサッカーチームにおいて、個人技で勝負する選手に似た異端の存在でした。
ジェフ・ベックは、脇役が似合わない異端のままギタリストの頂点まで昇りつめました。
さて最後に一般の人にも好かれやすいこの曲をご紹介します。
ちなみにこのアルバムでは、以下の曲もおすすめです。
Jeff Beck – Back on the Streets
「People Get Ready」では、ボーカルとギターどちらも主役みたいな感じがします。
彼と対等に渡り合えたボーカリストは、この曲で歌っているロッド・スチュワート(Rod Stewart)だけだったかもしれません。