02_「Everlong」(アルバム:The Colour and the Shape) Foo Fighters - Everlong (Official HD Video)[265,399,642_2009/10/03]
■曲名:Everlong
■曲名邦題:エヴァーロング
■アルバム名:The Colour and the Shape
■アルバム名邦題:ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ
■動画リンク:「Everlong」
このアルバムは、セカンドアルバムです。
ファーストアルバムの時はまだバンドではなく、デイヴのほぼワンマン・レコーディングでした。
しかしこのアルバムから、本格的にバンドとして始動しました。
一般的にはこのように言われています。
しかし実態としてはファーストと同じく、ほぼデイヴのソロみたいなものかもしれません。
このアルバムのドラムはウィリアム・ゴールドスミス(William Goldsmith)ですが、デイヴは彼の演奏に満足できず、多くの曲を自分の演奏に差し替えてしまいました。
ドラムのゴールドスミスは、グロールに「レコードは自分が叩くがバンドには残って欲しい」と言われるも、これに納得がいかず脱退。
フー・ファイターズ ウィキペディア
まあ、そうなりますよね。
またギターではパット・スメア(Pat Smear)がいますが、デイヴがリード・ギターを担当していて、パットはリズム・ギターです。
そしてリード・ボーカルはデイヴのみですし。
つまりデイヴはボーカル、リードギター、ドラムの一人三役をやっていることになります。
それにもかかわらず、このアルバムは彼らの代表作と言われています。
ゴールドスミスには申し訳ありませんが、デイヴの総合力の勝利といえるかもしれません。
03_「Best of You」(アルバム:In Your Honor) Foo Fighters - Best Of You (Official Music Video)[240,214,234_2009/10/04]
■曲名:Best of You
■曲名邦題:ベスト・オブ・ユー
■アルバム名:In Your Honor
■アルバム名邦題:イン・ユア・オナー
■動画リンク:「Best of You」
このアルバムは、2枚組でリリースされました。
1枚目は激しい曲が多く、2枚目は穏やかな曲が多いという構成になっています。
ただアルバム全体で1時間23分ですから、1曲省いたら1枚で済むような気がしないでもありません。
このアルバムの前デイヴは、バンドの方向性について悩んでいたようです。
急いで次のアルバムにとりかかることは、得策ではないと考えていました。
その間デイヴは、自分は聞く価値のある曲を書けているだろうかと、自問自答していたそうです。
その結果、先程申し上げた通り2部構成になりました。
ただ当時の彼らは、アコースティックな曲を増やすことに、まだ自信を持てずにいました。
アレンジを多彩にしたり、飽きさせないような工夫が必要だと思っていたようです。
そのためアコースティックサイドには、ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)、ジョン・ポール・ジョーンズ(John Paul Jones)など、多くのゲストが参加しています。
結果このアルバムは大ヒットして、5つのグラミー賞にノミネートされました。
彼らが更に飛躍する上で、転換点となったアルバムではないでしょうか。
04_「All My Life」(アルバム:One by One) Foo Fighters - All My Life (Official Music Video)[103,324,401_2009/10/03]
■曲名:All My Life
■曲名邦題:オール・マイ・ライフ
■アルバム名:One by One
■アルバム名邦題:ワン・バイ・ワン
■動画リンク:「All My Life」
このアルバムは、以前と少し趣きが変わっています。
全体にエッジの立った曲が多く、ギターが活躍する曲が増えたように感じます。
それもそのはず、このアルバムからクリス・シフレット(Chris Shiflett)が参加して、ようやくメンバーが固定されてきました
相変わらずデイヴもギターを弾いていますから、ギターが目立つのは当然のことかもしれません。
この曲もすばらしいですが、2曲目の「ロウ(Low)」もすばらしいので、リンクを張っておきましょう。
Foo Fighters – Low
またこのアルバムの彼らの狙いは、アルバムにライブのダイナミズムを持ち込むことだったそうです。
デイヴはライブに思い入れがあるようで、先日こんな発言を残しています。
俺はこれまで、俺の音楽を、言葉を、人生を、俺のショーに来てくれた人達と分かち合ってきた。
そして来てくれた人達は、それぞれの声を俺と分かち合ってくれた。
叫び声を上げ、汗をかく観客なしでは、俺の曲は単なる音でしかない。
デイヴ・グロールが寄稿した「なぜ我々にはライブが必要なのか?」への考えが、熱くて泣ける
熱い思いが伝わってきますね。
05_「Ain’t It the Life」(アルバム:There is Nothing Left to Lose) Foo Fighters - Ain't It the Life[402,098_2008/06/25]
■曲名:Ain’t It the Life
■曲名邦題:エイント・イット・ザ・ライフ
■アルバム名:There is Nothing Left to Lose
■アルバム名邦題:ゼア・イズ・ナッシング・レフト・トゥ・ルーズ
■動画リンク:「Ain’t It the Life」
さてここでスローな曲もご紹介しておきましょう。
彼らはスローな曲だけでランキングを作成できるぐらい、名曲ぞろいです。
さてこの曲の歌詞は、デイヴの考え方がよく表れています。
この曲でデイヴは「ただ航海する、それだけでは人生とはいえない」と歌っています。
「ただ生きているだけで、自分の人生を生きていると言えますか」と、訴えかけているのですね。
続けて「いつもと同じ古い装い」「時間の無駄」と歌われています。
挑戦し続けることの大切さを訴えていると思いますが、当然安定した人生を送りたい人もいることでしょう。
ただ彼のように表現する人の場合は、そのぐらいでなければいけないのかもしれませんね。
06_「Monkey Wrench」(アルバム:The Colour and the Shape) Foo Fighters - Monkey Wrench (Official Music Video)[42,104,356_2009/10/03]
■曲名:Monkey Wrench
■曲名邦題:モンキー・レンチ
■アルバム名:The Colour and the Shape
■アルバム名邦題:ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ
■動画リンク:「Monkey Wrench」
このアルバムにはこの曲以外にも「マイ・ヒーロー(My Hero)」など、有名曲が数多く収録されています。
また曲の出来もさることながら、前作に比べてアルバムトータルとしての魅力を打ち出してきました。
彼らの強みとは何でしょうか。
それはポップな曲と絶妙な加減のハードな味付け、そしてひねりがなくドストレートな曲調、そういう感じかもしれません。
このアルバムではそういった魅力が明確に打ち出されていて、完成度の高いアルバムに仕上がっています。
強みを明確にした感じでしょうか。
私はそこに、プロデューサーのギル・ノートン(Gil Norton)が、大きく貢献しているように思います。
この人は、ピクシーズのプロデュースを手掛けたことで有名です。
他にもカウンティング・クロウズ(Counting Crows)の「リカヴァリング・ザ・サテライツ(Recovering the Satellites)」、ジミー・イート・ワールド(Jimmy Eat World)の「フューチャーズ(Futures)」など、すばらしい仕事をしてきました。
このアルバムは、初期の方向性が定まったアルバムではないでしょうか。
07_「The Sky Is A Neighborhood」(アルバム:Concrete and Gold) Foo Fighters - The Sky Is A Neighborhood (Official Music Video)[72,300,228_2017/08/23]
■曲名:The Sky Is A Neighborhood
■曲名邦題:ザ・スカイ・イズ・ア・ネイバーフッド
■アルバム名:Concrete and Gold
■アルバム名邦題:コンクリート・アンド・ゴールド
■動画リンク:「The Sky Is A Neighborhood」
このアルバムの前作は「ソニック・ハイウェイズ(Sonic Highways)」は、1曲も選びませんでした。
「サムシング・フロム・ナッシング(Something from Nothing)」「アウトサイド(Outside)」など好きな曲はありますが、ずば抜けた曲が見つかりませんでした。
アルバム全体としては、すばらしいと思いますけどね。
さて最初にこのアルバムを聞いた時、引き出しの多いバンドになったなと思いました。
楽曲の粒立ちだけでなく、曲がバラエティに富んでいます。
特にこの曲などはオールドロック的なカタルシスがあって、私が大好きな曲です。
1970年代のブリテッィッシュ・ハードロックが好きな方は、気に入るかもしれませんね。
他の曲ではファースト・シングル「ラン(Run)」などは、ラウドロックのような魅力があって、聞きごたえがあります。
リンクを張っておきましょう。
Foo Fighters – Run
「The Sky Is A Neighborhood」とどちらにするか、最後まで迷いました。
08_「This Is a Call」(アルバム:Foo Fighters) Foo Fighters - This Is A Call[2,653,494_2007/11/17]
■曲名:This Is a Call
■曲名邦題:ディス・イズ・ア・コール
■アルバム名:Foo Fighters
■アルバム名邦題:フー・ファイターズ
■動画リンク:「This Is a Call」
このバンドはニルヴァーナのドラム、デイヴ・グロールが結成したバンドです。
ただこのファーストでは、まだ彼1人でアルバムを製作していました。
私は昔、フーファイを疑わしい目で見ていました。
当時の私は、ニルヴァーナがカート・コバーン(Kurt Cobain)のワンマンバンドだと思っていましたから。
ここまですばらしいアルバムだと予想していなかったので、うれしい誤算だと思いました。
ザ・ラーズ(The La’s)の後に、キャスト(Cast)を聞いた時のような新鮮な驚きがあったように思います。
ご存知の方も多いと思いますが、ニルヴァーナのフロントマン、カード・コバーンは、1994年4月8日自殺してしまいました。
その後デイヴは、様々なバンドから声を掛けられたのだそうです。
彼自身も別のバンドに参加して、残りの人生をドラマーとして生きることを覚悟していたそうです。
しかし彼は試しにデモテープをつくることにしました。
その後デモテープは、いくつかのレコード会社に高く評価され、このアルバムとして世に出ることになりました。
この曲はそのアルバムの1曲目ですが、おそらくレコード会社も私のように驚いたことでしょう。
以前のデイヴはカートへの畏敬の念が強すぎるあまり、ニルヴァーナに自分の曲を提供することを尻込みしていたそうです。
カートの死は悲しい事件でしたが、彼の死はデイヴの才能を解き放ったのかもしれません。
09_「Breakout」(アルバム:There is Nothing Left to Lose) Foo Fighters - Breakout (Official HD Video)[26,677,765_2009/10/03]
■曲名:Breakout
■曲名邦題:ブレイクアウト
■アルバム名:There is Nothing Left to Lose
■アルバム名邦題:ゼア・イズ・ナッシング・レフト・トゥ・ルーズ
■動画リンク:「Breakout」
私はこのアルバム名が好きです。
「There is Nothing Left to Lose」は「失うものは何もない」という意味です。
彼らは今でこそメンバーが固定されていますが、初期はメンバーが流動的でした。
前作でリズムギターを担当したパット・スメア(Pat Smear)が脱退し、代わりにフランツ・ストール(Franz Stahl)が加入しますが、フランツも短期間で辞めてしまいます。
またドラムのウィリアム・ゴールドスミスも脱退してしまいました。
デイヴとネイト・メンデル(Nate Mendel)以外のメンバーが、めまぐるしく変わっていたのですね。
当時デイヴも相当荒れていたらしいのですが、そんな中でこのアルバム・タイトルを思いついたんだそうです。
開き直ったようですね。
しかし音楽の才能は、彼らを裏切りませんでした。
他にも「ラーン・トゥ・フライ(Learn To Fly)」という名曲が収録されています。
このアルバムは前作と並ぶ高評価を得て、前作の成功が一過性のものではないことを証明しました。